THANATOS

■機体名：THANATOS（サナトス）

スペック
■全高：21.1m
■全長：50.8m
■全重量：480.2t
■最高速度：Ｍ2.0km/h

■武装
・大型荷電粒子砲「カルラ」
・４連装大型レールガン「エルドラ」
・大型レーザーブレード「アニムス」
・過重力衝撃テイル
・ブレーカーファング
・大型クロー

■製造メーカー：MATRIX社

■パイロット名：不明

＜機体解説＞
MATRIXの切り札にして、同社の開発する機体の中では後にも先にも
これ以上の戦闘力を持つゾイドは存在し得ないとされる決戦兵器。
元々は拠点殲滅用として開発されたが、幾度かのバージョンアップを
受け、超大型ゾイドに対する要として完成に至った。

主兵装は大口径の荷電粒子砲「カルラ」。
これは、荷電粒子砲に回転モーメントを加えることにより、
拡散性を低下させると同時に、貫通力を高めることが出来る。
威力は言わずもがなであり、直撃すれば、並の大型ゾイドで
あれば、一瞬にして分子レベルまで分解されてしまう。
約７秒間の連続斉射が可能であり、理論上ではマッドサンダーの
反荷電粒子シールドをも打ち抜くことが可能。

副兵装として装備されている４連装大型レールガン「エルドラ」は
主に決戦兵器クラスの大型ゾイドに対して有効打を与えるべく搭載された
兵装である。
これは300mmの実弾を超高速で撃ち出す兵器であり、そのあまりの
弾速のため、空気との摩擦熱で弾道が発光して見える。
その威力は実弾兵器の常識を逸脱しており、発射試験で
死滅したゴジュラスの上半身を跡形もなく吹き飛ばした逸話は
同社社員の中では有名である。

格闘能力も充分以上であり、重装甲を誇る機体であっても、
容易に引き裂かれ、踏みつぶされてしまうであろう。特に、
前脚部に装備された大型レーザーブレード「アニムス」は
対大型ゾイド用に開発された装備であり、荷電粒子を刃状に形成し
対象を切り裂くことが可能である。

多くの超火力の兵器を装備するTHANATOSであるが、同装備を運用
するための「イプシロンコア」自体の制御が未だ完璧ではなく、
常に暴走と隣り合わせである。また、これらの兵器は一撃の破壊力は
圧倒的であっても、連続使用が不可能であることや、連射が出来ない、
砲身や基部が焼け付く可能性がある等、多くの問題を抱えていることも
併せて明記せねばならない。

一部の情報筋では、「王」に対抗するための決戦兵器であるとの
情報もあるが、それが果たして真実なのかどうかは誰にもわからない。
ただ、「王」が出現した場合、人の制御がTHANATOSの闘争本能を
押さえつけられるとは到底思えない。